建築士の仕事はどんなことをするの?

建築士の仕事の辛いところ

建築士の仕事というのはお客様から依頼を受け、そのお客様の希望や理想とする建物を図面にしていくことです。形のないゼロの状態から作成していくので、お客様の思い描いている理想とのギャップを埋めていくために、細かい打ち合わせが必要になってきます。ここで必要なのがお客様とのコミュニケーション能力で、図面を作成する技術だけでは建築士としての仕事は成り立たないのです。

お客様の主な要望としては、他にはないデザイン性や生活をしていく上での利便性、そして近年の大地震など災害に備えた安全性の高い建物の依頼が増えています。全ての要望を叶えていくには大変な労力が必要となり、特に安全面に関しての法律は日本国内で年々改正されていくこともあって、デザイン性や利便性との両立が非常に難しくなります。法律に関する諸手続きも建築士の仕事のひとつになるので、専門分野から専門外の法律の知識も必要になる場合があります。

日々変わっていく最新のルールを理解していく知識と、そのルールの中でお客様に満足して頂ける新しいデザインを提供していく技術が建築士には求められるのです。図面を作成する時間も無制限にあるわけではなく、各作業には必ず締め切り日が設けられています。建築士としての自分の作業だけを考えていけば良いのではなく、お客様のご都合や工務店や施工業者とひとつのチームとして仕事を進めていく必要があるのです。

何度も繰り返すプレゼンテーションと打ち合わせが完了して、お客様がご納得された図面が完成した後にも、予算や工事費の見積もりや工務店に関するご相談も引き受けることがあります。図面の建物が建築基準法に適合していることが認められ、ようやく着工が決まることになります。着工が決まった後にも現場でのトラブルや不具合といった細かい図面変更は頻繁に起きるので、工事中も常に監視を怠ることなく、建物をお客様に引き渡すまでは気の抜けない日が続いていきます。

無事に引き渡しとなってようやく安心できるわけですが、引き渡し後に発生した問題点や数年ごとに行われる点検やメンテナンスのご相談も引き受けていきます。言い替えれば、建物を挟んで建築士とお客様との関係は一生続いていくとも言え、良好な関係を築いていくことが重要になります。これら全ての作業を辛いと感じるか、やり甲斐があると感じるかは人それぞれですが、自分が携わった建物と一生関わっていくことができる建築士の仕事はとても魅力的であり、辛さを超えた感動と出会えることでしょう。

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