建築士の仕事はどんなことをするの?

建築士になるために必要な資格

建築士は人の命を預かる建物を建てる重要な仕事です。大きな地震などの災害があったときに、ちゃんと頑強な建物が建てられていなければ、中に住んでいる人を危険に招く可能性もあります。ですから、建築士として建物を建てるためには国家資格を取得している必要があります。建築士の資格は大きく分けて3種類あります。上から順に一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類です。これらの資格は建てられる建築物の規模に応じて等級が決められています。

一級建築士の場合は大きさの制限がなくすべての建築物を建てられるのに対して、二級建築士や木造建築士は建物の構造や規模に制限を受けます。二級建築士の場合には建てられる建物が一般住宅規模程度に制限されています。また、木造建築士の場合には建物の規模も二級建築士より小さい上、構造は木造のみに制限されています。木造建築士は使える場面が限られている資格ですし、現在は受験者もほとんどいないので、この記事では二級建築士と一級建築士のとり方についてご紹介していきます。

建築士の資格を取得するためには、まず受験資格を得なければいけません。建築士の場合には受験資格を得るために、建築に関する実務経験を有する必要があります。この実務経験を得るためには、建設に携わる会社に勤めたり、あるいは建築系の学校で実習を受ける必要があります。受験資格の年数は勤める会社の業種や学校の種類によって異なりますが、二級建築士を受けるためには最短でも2年はかかります。一級建築士の場合には更に倍の4年は最低でも必要になります。これはあくまで最短の年数ですのでもっと年数が必要な方も多くいます。

そして、実務経験を積むことで受験資格を得てようやくスタートラインに立てますが、ここからがまた大変です。建築士には学科試験と製図試験があり、両方合格しなければ建築士として認められません。毎年2割ほどの人しか建築士の合格者はいません。それほど難しい試験なのです。学科試験は建築計画や法規、構造、施工、設備などの広い分野から問題が出されます。また、製図試験は一級も二級もどちらも手書きによる製図試験です。

限られた時間の中で出題者の意図に沿った建築物を提案し、設計図面として描きあげなければいけません。昔は建築士はあまり難しい資格ではありませんでしたが、震災や耐震偽装事件などが起こるたびに建築については見直され、建築士試験もどんどん難しくなっています。受験資格を得るだけでも時間がかかりますが、学科と製図の試験に両方合格するまで勉強するのは更に多くの時間を要するでしょう。

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